データをすべて消してよろしいですか?
意見を削除してよろしいですか?
網羅的議論法は、議題に対して出されたすべての意見を、参加者全員で反論がなくなるまで検討する議論方法です。
特定の意見を言い負かすことではなく、さまざまな立場から反論と再反論を重ねることで、意見の問題点を見つけ、より納得できる案へ改善していくことを目的とします。
① 意見を出す
まず、議題について考えられる意見を自由に出します。
この段階では、他の意見への反論は行いません。
② 1巡目:意見に反論する
参加者全員が、出されたすべての意見について反論を考えます。
一つの意見に複数の反論がある場合は、すべて追加します。
③ 2巡目:反論に反論する
1巡目で出されたすべての反論について、再び参加者全員で反論を考えます。
④ 反論がなくなるまで繰り返す
3巡目、4巡目……と、直前の巡で出されたすべての意見について同じことを繰り返します。
参加者全員が「これ以上反論はない」と判断した枝は、そこで終了します。
一部の枝が終了しても、ほかに反論できる枝が残っている場合は、その枝について議論を続けます。
🟩 緑:元の意見を支持する側
最初の意見と、偶数巡目の意見です。
🟥 赤:元の意見に反対する側
奇数巡目の意見です。
反論を重ねるたびに立場が反転するため、緑と赤が交互になります。
ある意見から伸びたすべての枝が終了したら、その意見についての検討は完了です。
すべての枝が緑で終わった場合、参加者から出された反論すべてに対して再反論が成立し、それ以上の反論が出なかったことを表します。
その内容に参加者全員が納得できる場合は、議論の成果物として採用できます。
一方、赤で終了した枝がある場合は、その意見には解消されていない反論が残っています。元の意見を修正したり、別の案を検討したりする材料にできます。
網羅的議論法で「反論がなくなった」ことは、その意見が客観的に正しいことを意味しません。
参加者が知らない事実や、思いつかなかった反論が存在する可能性があります。必要に応じて、資料調査・アンケート・実験などを併用してください。